バスケの基本

親子で楽しむ初めてのバスケットボール。ボールと仲良くなることからすべてが始まる!

バスケの基本

私は、かつてバスケットボール日本代表として世界の舞台でプレーし、今はミニバスチームで小学生たちに指導をしています。
一流の選手になるには特別な才能が必要だと思われがちですが、私が長い経験の中で本当に大切だと感じているのは、「基本を大切にする姿勢」です。

実は、私自身も小学生の頃はボールをうまく扱えず、何度も悔しい思いをしてきました。でも、あるきっかけで「毎日少しでもボールに触れること」の大切さを知り、そこから自信が生まれ、プレーの幅が大きく広がったのです。

この記事では、これからバスケットを始める小学生や、もっと上手になりたいと願う子どもたち、そしてそのサポートをされている保護者の方へ向けて、「正しいボールの持ち方」と「楽しく続けられるハンドリング練習」を、私の体験談も交えてわかりやすくご紹介します。

「バスケって楽しい!」「もっとボールに触れたい!」
そんな気持ちが芽生えるような、やさしくて楽しい練習ばかりです。
さあ、あなたも今日からバスケットボールともっと仲良くなりましょう!

バスケが上手になりたいなら、まず「ボールに触れる」ことから!

バスケットボールを上手に始めたいなら、まずは「ボールに触れて、慣れること」がとても大切です。正しい持ち方とハンドリング(ボールの扱い方)を毎日少しずつ練習すると、ドリブルもパスもシュートもスムーズにできるようになります。その習慣が、未来のあなたを大きく伸ばす力になるのです。

さあ、今日からボールともっと仲良くなっていきましょう!

なぜ「ボールに慣れる」ことが上達への近道なの?

なぜボールに慣れることが重要かというと…

  1. 安心してプレーできるようになるから
     ボールを見ながら扱うのではなく、手の中で感じられるようになると、「自分の体の延長」のようにボールを動かせるようになります。

  2. 正しいフォームが自然に身につくから
     ハンドリングをするときに、親指と小指をしっかり広げ、指先でボールをはじく感覚がつかめます。これが正しいドリブルやパスの基本になります。

  3. 集中力や感覚が育つから
     最初はボールを目で追いますが、慣れてくると目を離しても扱えるようになります。これは、上手な選手だけができる「視野の広いプレー」に欠かせない力となります。

  4. 石川職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッジ石川)

ハンドリングしてみよう。

ボールの持ち方は、親指と小指をしっかり広げること。指の間隔が狭くならないようにしっかりと広げて、この上にボールを乗せていきます。その時、手のひらにはボールが乗ってない状況になります。手のひらとボールの間に指が一本程度入るぐらいのスペースがあるぐらいが良いです。

両手の指先でボールを挟み、弾くように右から左にハンドリングしていきます。そうする事で、指先のコントロールが次第に良くなっていきます!ハンドリングをする時は、手の平ではなく指先の腹でボールを弾くようにしてコントロールしていきます。

手のひらでボールをコントロールしようとすると、ドリブルが上手にコントロール出来なかったり、パスを上手に受け取れなかったりする原因にも繋がります。なので、指の腹でボールをコントロールする事がとても大事になってきます。

徐々にボールをコントロールできるようになったら、小さく早く動かしたり、大きくボールを移動させたり、目をつぶってボールをコントロールしてみたり、頭の上や足元、上下に移動させたり、左右に移動させたり、足を肩幅に開いて、両足の間を大きく丸く八の字を描くようにボールを動かしてみたりと、いろいろなバリエーションがあるのでやってみてください。

最初はボールを見ながら。次はボールを見ないで。目をつぶって。歩きながら。と、レベルをどんどん上げていきましょう。

お家では椅子に座ってやることもできるので、身近な練習にもなります。ぜひ、挑戦してみてください!

実際の体験からわかった「ボールとの信頼関係」の大切さ

私の練習初期の話

私が小学生の頃、ドリブルもパスも苦手で、試合になるとボールを見すぎてフラフラ…。そんなときに熱心な監督が「ボールと友達になれ!」と言って、毎日10分のハンドリング練習を勧めてくれました。最初はボールを落としてばかりだったけれど、指先の感覚に集中しているうちに、気づいたらドリブルが安定していたのです。

小学生選手の変化

現在私が指導しているAくん(小学4年生)は、最初ドリブルが苦手でミスが多かったのですが、毎朝10分のハンドリングを続けた結果、1か月後の練習試合で「指先だけでドリブルできた!」とニコニコ笑顔に。視野が広がり、味方がどこにいるか見えるようになっていました。

実業団での気づき

実業団でプレーしていたとき、「リラックスしたドリブル」を身につけた選手ほど、試合中も落ち着いてプレーできていました。これはまさに、ボールに慣れることの大切さを教えてくれた瞬間でした。

ボールに毎日ふれることで「自信あるプレー」ができるようになる!

つまり、バスケットが上達するために最も大切なのは「日々のボールに触れる習慣」を作ることです。

  • 親指と小指を広げてボールをはじく感覚をつかむ

  • 毎日10分のハンドリング練習を続ける

  • 慣れてきたら目をつぶったり歩きながら練習する

これを続ければ、あなたの手はボールの扱いに自信を持ち、試合中のドリブル、パス、シュートも自然に上達していきます。

たまに生徒さんから、もっと上手になりたいけど、どうしたらいいですか?と、尋ねられます。その質問にいつも同じように答えているのですが、『毎日10分で良いので、ハンドリングを続けてボールを触ってみてね~。その時は指先の感覚だけで、出来るだけボールを見ない事!』と教えています。

バスケットボールはボールを見ながらプレイをするのではなく、目を離してボールを見なくても、ボールを自由自在に扱えるようにならないといけません。他の競技でも同じですが、急になんでも上手にはなりません。そのための一歩がハンドリング練習を地道にコツコツとやる事です。

簡単なことからしっかりポイントを抑えて、先ずはボールに慣れること!ボールが自分の体の一部になるくらい、日頃からボールに触れて感じてみてください。片時もボールから離れない、寝る時も一緒!それぐらいボールと一心同体でいることが、バスケットボールが上達する1番の近道です。

練習内容:ステップアップ練習

以下の5ステップで、少しずつレベルを上げながらボールに慣れていきましょう。

ステップ 内容 目的
ボールに触れる 床に置いて手のひらで触る ボールの感触と重さをつかむ
両手で抱える 両手でボールを持って押し合い ボールを両手で感じる習慣
ハンドリング 指先で左右に弾く 指先の感覚と操作力を鍛える
目をつぶるor歩く 目をつぶったり歩いたりしながら操作 視野を広げ、感覚を研ぎ澄ます
片手持ち歩きドリブル 片手で持って歩いてみる 「体とボールが一体」の感覚を得る

Q&A:よくある質問

Q1:毎日やる時間はどれくらい?
A1:10分でOKです。毎日続けることが何より大切。

Q2:目をつぶるのは、いつから?
A2:最初はボールを見ても大丈夫。指先が慣れてきたら挑戦してみましょう。感覚が育ちます。

Q3:練習場所がないときは?
A3:椅子に座ってでもできます。ボールが体の一部になるように触れる習慣を作りましょう。

最後に

バスケットボールは「ボールとの信頼関係」から始まります。手とボールが仲良くなると、試合でのあなたは自信にあふれたプレーヤーになります。
毎日の10分練習が、未来の大きな飛躍につながります。
さあ、今日からボールともっと仲良くなっていきましょう!

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