バスケの基本

バスケがもっと楽しくなる!元日本代表が教える小学生のハンドリング練習

バスケの基本

こんにちは、元日本代表バスケットボール選手のyochanです。この記事では、小学生のミニバス選手とその保護者の方々に向けて、私の国際大会での経験や長年の指導経験を基に、バスケットボールの基礎であるハンドリング技術について効果的な練習方法や上達のコツを詳しくお伝えします。

この記事を読んで練習することで、試合でのパフォーマンス向上につながるはずです。さあ、一緒にバスケットボールの楽しさを深めていきましょう!

ミニバスのハンドリングって?

ハンドリングは、ボールを自在に操り、試合を有利に進めるための基礎となるスキルです。ドリブルだけでなく、パス、シュート、フェイントなど、ボールを扱う全ての動作に関係してきます。

なぜハンドリングが大切なの?

*ドリブルの安定感向上

ディフェンスを振り切り、ゴールへアタックできるようになります

*パスの精度

味方に正確にボールを渡すことができ、チームプレーが円滑になります。

*シュートフォームの安定化

ボールへの感覚が養われ、シュートが安定します。

*試合中の判断力向上
ボールを自在に操ることで、状況に応じたプレーを選択できるようになります。

国際大会での経験

私が初めて海外の選手と対戦したのは、実業団時代の時のアジアユース選手権でした。相手チームのポイントガードのハンドリング技術に圧倒されかけたことを今でも鮮明に覚えています。彼女は片手でボールを回転させながら、瞬時にクロスオーバーに移行し、私のディフェンスを簡単にかわしていきました。

その経験から、私は練習後もボールを手放さず毎日触れるようにしました。特に印象的だったのは、指先でボールを転がす繊細な動きです。この技術を習得するため、寝る前にベッドの上でボールを転がす練習を数か月間続けました。その結果、次の国際大会では相手選手と互角に戦えるまでになり、チームの勝利に貢献することができました。

この経験から学んだのは、ハンドリング技術の向上には地道な反復練習と創造的なアプローチが不可欠だということです。

国際大会では、世界のトップレベルの選手たちと対戦するため、緊張感も高まります。しかし、その中でも冷静さを保ち、自分のプレーに集中することがとても大切です。ハンドリングが安定していると、自然と心も落ち着き良いプレーにも繋がってきます。

ハンドリング練習方法

基本練習

*フィンガーチップドリブル:指先だけでボールをタッチする練習。ボールとの一体感を高めるのに効果的です。
1. 膝を軽く曲げ、腰を落とした姿勢で立ちます。2. ボールを手のひらではなく、指先だけで触るようにします。3. 最初は低い位置(膝下)でゆっくりとドリブルを始めます。4. 徐々にドリブルの高さと速さを上げていきます。5. 左右の手で交互に練習し、両手のバランスを取ります。6. 1セット5分間を目安に、13セット行います。                                                     
上達のコツ                                     目を閉じて練習することで、指先の感覚をより敏感にすることができます。また、壁に向かってドリブルすることで、ボールコントロールの精度を高めることができます。
クロスオーバー:ボールを左右の手で交差させながらドリブルする練習。ディフェンスをかわすための基礎的な技術です。                                     
ビハインドザバック:ボールを背中から前に出すドリブル。
低く速いドリブル:ボールを低く保ちながら、素早くドリブルする練習。
障害物を使ったドリブル:コーンや椅子などを障害物として置き、その間をすり抜けながらドリブルする練習。    
パートナーとのパス練習:パートナーと二人でパス練習を行い、正確性とスピードを向上させます。         
ゲーム形式の練習:ミニゲームなどを通して、実践的な練習を行います。鬼ごっこドリブル、ボール奪い合いなど、ゲーム形式にすることで飽きずに練習できます。

ハンドリング上達のコツ

*継続すること
継続して練習することが大切です。短時間でも毎日練習することで、効果的にスキルアップできます。

*フォームを意識する

正しいフォームを意識し、鏡の前で自分のフォームを確認するのも良いでしょう。

*ビデオ撮影

自分のプレーを録画し、客観的に見て改善点を見つけることも有効です。

*プロ選手の動画を見る

プロ選手のプレーを参考にして活かしましょう。

*目標を設定する

10回連続でボールを落とさない」など、具体的な目標を設定することで、モチベーションを維持していきましょう。

*楽しく練習する

ゲーム感覚を取り入れたり、友達と練習することで、飽きずに続けることができます。

指先の感覚を養おう。

*指先でボールを触るボールを指先でしっかりと掴み、一体感を高めましょう。指先でボールをコントロールすることで、より繊細な動きが可能になります                              
壁に向かってドリブル                                  壁に向かってボールを投げつけ、跳ね返ってきたボールをキャッチします。
*ボールを空中で保持                                   ボールを片手で空中で保持し、指先でバランスをとります。

リズム感を身につけよう。

*音楽に合わせてドリブル
音楽のリズムに合わせてドリブルすることで、リズム感を養い、状況に応じたスピード調整ができるようになります。
*メトロノームを活用
メトロノームの音に合わせて一定のリズムでドリブルしてみましょう。

体幹を鍛えよう。

*プランク

体幹を安定させ、バランス感覚を養いましょう。

*サイドプランク

体幹の横の筋肉を鍛え、コート上での安定性を高めましょう。

視線を意識する

*ボールを見ずにドリブル
ボールを見ずにドリブルすることで、周囲の状況を把握しながらディフェンスをかわす能力が向上していきます。
*ドリブルしながらシュート
ドリブルしながらシュートを打つ練習をすることで、試合中の状況に対応できるようになります。
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ハンドリング練習で注意すること

正しいフォーム:正しいフォームを意識して練習することで、怪我を防ぎ、効率的にスキルアップできるようになります。

無理のない範囲で:体力に合わせて、無理のない範囲で練習を行いましょう。

休憩をこまめにとる:長時間練習すると集中力が途切れてしまうため、こまめな休憩を取りましょう

応用練習

障害物を使ったドリブル:コーンや椅子などを障害物として置き、その間をすり抜けながらドリブルする練習。

パートナーとのパス練習:パートナーと二人でパス練習を行い、正確性とスピードを向上させます。ゲーム形式の練習:ミニゲームなどを通して、実践的な練習を行います。鬼ごっこドリブル、ボール奪い合いなど、ゲーム形式にすることで飽きずに練習できます。

よくあるハンドリングの問題点と対策

 ボールを落とす

原因

ボールを手のひらで押さえてしまい、指先でボールを支えていない。ボールを強く叩きすぎて力が入りすぎているいる。周囲に気を取られて集中力が切れている。フォームが崩れている。

対策

指先でボールを支えしっかりと掴む。力まず自然体でリラックスしてボールを持つ。周りの状況に注意し視線を前方に保つ。正しいフォームを身につけ意識して練習する。

ボールが体の横を通り過ぎる

ボールが体の横を通り過ぎるというのは、ドリブル中にボールが体から離れてしまい、コントロールが難しい状態を指します。

原因

腕が伸びすぎてボールを遠くに置くため、体が追いつかずボールが離れてしまう。肘が曲がっているため、ボールを安定して持てずにふらつく。体が固定されていない重心が不安定になり、ボールがコントロールしにくい。ボールを見ることに集中しすぎて周囲の状況が見えなくなり、体が傾く。

対策

肘を伸ばしてボールを体の中心に置き、しっかり体に密着させ、コントロール性を高める。ボールをしっかりと掴み指先で支え、滑り止めを強化する。体の中心でバランスを取り、安定したドリブルを可能にする。周囲の状況を把握し、状況に応じた動きをする。

ドリブルが遅い

原因

ボールを叩く力が弱いので、ボールスピード速度も遅くなります。足を動かすスピードが遅いため、ゆっくりとしか進みません。体の軸がブレていると力が分散し、ボールに力が伝わらずドリブルが遅くなります。ディフェンスを恐れて、力んでしまい動作がぎこちない。

対策

壁や、高い位置からボールを強く叩きつける練習を行い、感覚を身につけましょう。小さなステップを繰り返し、足を速く動かす練習を行いましょう。プランクやサイドプランクなどのトレーニングを行い、体幹を鍛え安定させましょう。リラックスして、スムーズな動きのドリブルを心がけましょう。ゲーム形式で、実戦を想定した練習を取り入れる。

ディフェンスにボールを奪われる

原因

周囲に気を取られボールへの意識が薄れてしまうと、ディフェンスに奪われてしまいます。ボールを体の正面に抱え込んでしまうと、奪われやすくなります。単調なドリブルを繰り返していると、動きを読まれてボールを奪われる可能性が高くなります。体が固定された状態でドリブルをしていると、方向転換が遅れるディフェンスを恐れてしまい、ミスをする。

対策

ボールを体から離しすぎると、奪われやすくなります。常に体を使い自分の体の一部のように扱う意識を持ちましょう。周囲の状況に気を配りながら、常にボールを意識していきます。ボールを体の横や後ろに隠すなど、ディフェンスからボールを遠ざけ工夫しましょう。
クロスオーバー、ビハインドザバックなど、様々なドリブルを駆使し練習することで動きを読ませにくくすることができます。フェイントを使ってディフェンスを揺さぶり、ボールを奪われるのを防ぎます。試合の状況に合わせて、ドリブルを変えていきます。体幹を鍛えて安定していると、バランスを崩しにくくなります。

保護者の方へ

子供と一緒にボール遊びをし、練習することで子供のやる気を引き出すことができます。

家庭でできる練習サポート

1. ボールハンドリングゲーム

「ホットポテト」というゲームを家族で楽しんでみましょう。円になって立ち、音楽をかけながらボールを素早くパスし合います。音楽が止まったら、ボールを持っている人が罰ゲーム(腕立て伏せ5回など)をします。

2. 日常生活での練習

食事の準備や片付けの時間に、子供にボールを持たせて室内を歩かせます。これにより、ボールを持つことに慣れ、自然とハンドリング技術が向上します。

モチベーション維持のコツ

1.目標設定:週ごとに小さな目標(例:左手でのドリブル30秒間連続)を設定し、達成したら家族で祝います。

2.進捗の可視化:壁にチャートを貼り、練習時間や達成した技術を記録します。視覚的に進歩が分かることで、子供のやる気が持続します。

3.ロールモデルの提示:プロ選手のハイライト動画を一緒に見て、憧れの選手のプレーを真似る練習を促します。正しいフォームを教えることで、怪我を防ぎ、効率的にスキルアップをサポートできます。

4.安全な場所で十分な広さのある場所を確保し、怪我のないようにしましょう。

5.子供たちの良いところを積極的に褒め、やる気を引き出しましょう

6.専門用語を使わず、子どもにも分かりやすい簡単な言葉で説明しましょう

まとめ

ハンドリング技術は、バスケットボールの基礎中の基礎であり、プレイヤーとしての成長に欠かせないスキルです。私の経験から言えることは、以下の点に注意して練習を続けることが重要です。

継続は力なり

毎日短時間でも練習を続けることで、着実にスキルアップできます。

基本に忠実に

フィンガーチップドリブルやクロスオーバーなど、基本的な技術をしっかりと身につけましょう。

創造性を持って

単調な練習だけでなく、ゲーム形式の練習を取り入れることで、楽しみながら上達できます。

全身を使う

ハンドリングは指先だけでなく、体幹や足の動きも重要です。バランス良く体全体を鍛えましょう。

実戦を意識する

ディフェンスを想定した練習を取り入れることで、試合で活きる技術を身につけられます。私が国際大会で学んだことは、世界レベルの選手たちは皆、基本技術を徹底的に磨き上げているということです。焦らず、着実に練習を重ねることで、必ず上達は見えてきます。

*最後に保護者の方々へ。

子供たちの成長を温かく見守り、時には一緒に練習に参加することで、バスケットボールがより楽しいものになります。技術の向上だけでなく、チームワークや忍耐力など、人生に役立つ多くのことを学べるスポーツです。 この記事で紹介した練習方法や考え方を参考に、皆さんのバスケットボール人生がより充実したものになることを願っています。

さあ、明日からの練習に活かしていきましょう!

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