今回はバウンドパスについて学んでいきましょう!バウンドパスとは、ボールを床にバウンドさせて行うパスのことで、両手でも片手でも、チェストパスやオーバーヘッドパスなど、他のどんなパスとも組み合わせが可能です。
ではさっそく、バウンドパスの特徴と練習方法、コツなどを紹介していきますね。
バウンドパスの特徴
ディフェンスを避ける
バウンドパスは、通常のチェストパスでは相手にカットされてしまう局面で効果的です。たとえば、インサイドプレイヤーにパスを入れる時や、2対1の速攻時などです。
受け手が取りやすい
バウンドすることにより、ボールの勢いが弱まって味方プレイヤーがキャッチしやすく、そのままシュートに展開しやすい特徴もあります。
角度を変えることができる:
バウンドパスは、回転をかけて角度を変えることができます。
汎用性が高いパスの特性を把握し、適切なタイミングでバウンドパスを活用していきましょう。試合中のパフォーマンスが向上していきます。
バウンドパスの基本
- ボールを両手でしっかりと胸の前で持つ
- 重心を落とし、一方の足をパスと同時に前へ踏みこむ
- 体重は前足にかけて、重心を前へ移動させる
- 腕を外側に返してバックスピンをかけながらボールを押し出します
- 手首に力は入れず、ヒジを素早く伸ばしきる動きでボールを離す。
バウンドパスの3つのコツ
手首のスナップを利かせる
バウンドパスからボールを手放す瞬間、「手首のスナップ」が一番大事になってきます。手首で強く弾くようにパスを手放すことでキレのあるバウンドパスが送れることでしょう。
正確なパスの心掛け
両手で投げるバウンドパスは、左右の力を均等にしてボールに力を伝えなければなりません。両手のバランスを心掛け、味方のミート(手の的)している手にパスが出せるようになりましょう。
ボールの軌道の意識
バウンドパスは、対象の距離に応じてボールの弾道を調整しましょう。中距離の味方に対してパスを出すのであれば、パスの軌道は真っ直ぐ速く行うことが基本です。しかし、長距離にいる味方に対しては、山なりの軌道を描くことでパスの飛距離を伸ばすことができるのです。
練習方法
- 対面パス2人組で向かい合わせに立ち(ある程度距離をとる)、フォームを意識してバウンドパスを行います。
- 2on1対面パス 3人組になり、その中からディフェンス役を1人決め、オフェンス2人が対面で立ち、間にディフェンスを置きます。この状態で、オフェンスが対面パスをします。
- 鳥かご(ロンド)パスオフェンス4人が正方形になるよう立ち、正方形内にディフェンスを2人配置します。オフェンスは、ディフェンスにボールを取られないようパスをつなぎます。
ワンポイントアドバイス
練習中に、生徒の一人から相談がありました。内容はバウンドパスを練習しているけど、パスがうまく通らない!相手に届かないという悩みでした。
その子に伝えたパスのポイントをまとめてみました。バウンドパス投げる際は、手先だけでパスをするのではなく、軸足に体重を乗せ、パスを出すときにもうひとつの足しっかりと体重を移動させながら味方と自分の距離に対して3分の2当たりの位置で弾ませることを意識して投げましょう。体重の移動がポイントになってきます。
出し方はチェストパスと同じように
バウンドパスは、ボールを床にバウンドさせる以外はチェストパスと同様のフォームを用います。力を入れすぎるとボールが遠くまで届かなかったり、高く跳ねすぎたりする可能性があるので、膝を曲げて腰を下ろし、ボールにしっかりと力を伝えるようにしましょう。
ボールのリリース(放す位置)は、お腹の下あたり
チェストパスと違うポイントはボールを放つ(投げる)位置です。バウンドパスは、お腹の下あたりから投げると良いです。
バウンドさせる位置は、自分とレシーバーの3分の2あたり
ボールをバウンドさせる位置は、自分から受け手までの距離の3分の2あたりです。
バウンドを相手に近い位置で行うと、中途半端なバウンドになり、取りづらくなることがあります。また、バウンドの高さが不十分だと、ボールが足元に来てしまい、うまくキャッチできずにキックボールになることもあります。
これらのポイントを意識しながら、バウンドパスの練習を行うと、より効果的に技術を向上させることができます。
また、相手からパスカットされないようにするためのポイントとして、
目線を外す
通常、パスを出す際には受け手のプレイヤーを見ますが、これがディフェンスにパスの方向を読まれる原因になります。バウンズパスを行う場合は、間接視野を使ってパス先を確認するか、一度パス先を見た後で視線をそらしてノールックパスをすると効果的です。
相手の手の範囲を意識
ボールがカットされる一因は、相手の守備範囲内でパスをしていることです。足を前に出したり、逆方向に動かして、相手との間にスペースを作り、相手の手の届かないところへパスをすることを心がけましょう。
タイミングを外す
バウンズパスは、シンプルで使い勝手の良いパスですが、反面ディフェンスに見抜かれやすいです。
チェストパスやオーバーヘッドパスのパスフェイク、トリプルスレットポジションで、シュートやドライブへの展開も考えて、より選択肢を広く持った上で使うと効果的です。
これらの練習を通じて、子供たちはパスの基本を学び、さまざまな状況でパスを出す能力を身につけることができます。
今は失敗を恐れずどんどんチャレンジする事が大切です。そうすることで段々コツをつかんできます。そうしたら体が反応してくるようになります。
楽しみながら練習することで、子供たちは自然とスキルを向上させることができます。また、指導者は子供たちがリラックスして取り組めるよう、音楽を流して楽しい雰囲気づくりをするのも効果的です。これらの練習をいろいろ試してみてください。バスケットボールの楽しさを感じながら、パスの技術を向上させることができますよ。頑張ってください!
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