「フォワードってどんな役割?」「どんな力が必要?」「自分に向いてるのかな?」と疑問に思っている小学生の皆さんのために、今回は元全日本の選手だった私が、フォワードの役割・必要な力・練習法・向いている性格などを、実体験を交えながらわかりやすく解説していきます。
フォワードを目指す子も、今別のポジションだけど興味がある子も、ぜひ最後まで読んでみてください。
フォワードってどんなポジション?
バスケットボールを始めたばかりの小学生にとって、「フォワード」って少しわかりにくいポジションかもしれませんね。「ガードはボールを運ぶ」「センターはゴール下を守る」…じゃあ,「フォワードってフォワードって何をする人なの?」という疑問を持っている人も多いと思います。
答えはとてもシンプルです。フォワードは、攻めも守りもなんでもできる“万能タイプ”の選手なんです!
私が小学生の頃、初めてフォワードを任されたときは「何でもやらなきゃいけないの?」と戸惑いました。でも、実際に試合に出てみると、ドリブルで相手を抜いたり、リバウンドでボールをもぎ取ったりと、攻守で大活躍できる場面が多くてワクワクしたのを覚えています。フォワードは“攻めも守りも両方楽しめる”ポジションです。
チームの流れが悪いときに、速攻(ファストブレイク)を決めて流れを変えたり、大事な場面で得点を決めたりするのもフォワードの大事な役割。つまり、試合の“ターニングポイント”を作れる選手なのです。
フォワードは“チームの流れを変えるキープレーヤー”!
フォワードとは、攻撃にも守備にも関わるポジションで、試合の中で「流れ」を大きく変えることができる選手です。ときには素早く攻めあがって得点を取り、またあるときは大事なリバウンドを取ってピンチを救う。そんな存在がフォワードです。
チームにとってフォワードは、まるで影のヒーローのような存在。派手に得点する場面もあれば、地道にディフェンスを頑張ることも。まさに「縁の下の力持ち」と「試合の主役」の両方を担う、大事なポジションです。
フォワードはなぜ重要なの?その役割とは
フォワードの仕事をもう少し具体的に説明してみましょう。フォワードには2つのタイプがあります。
スモールフォワード(SF)
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身体能力が高く、スピード・ジャンプ力・テクニックに優れた選手。
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外からのシュートやドリブル突破が得意。
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ディフェンスでも相手のエースを止める役割を果たす。
パワーフォワード(PF)
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身体を張ってゴール下のプレーを支えるパワフルなタイプ。
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リバウンドやポストプレーが得意。
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センターと一緒にインサイドを守る“壁”となる。
どちらのタイプも「攻撃にも守備にも参加する」のが共通点。つまり、試合の中で“忙しい”ポジションでもあるんです。
どちらもバランスの取れた運動能力が必要で、以下のようなプレーをこなす場面が多くなります。
フォワードのプレー例:
状況 | フォワードの役割 |
---|---|
自チームがボールを持っている | カットイン・シュート・速攻参加 |
相手にボールがある | ディフェンス・リバウンド・カバーリング |
仲間が困っている | スクリーンをかける・パスを受けに行く |
試合の終盤 | 勝負所で得点・守備の要になる |
つまり、フォワードは“何でもできる”ことが求められる、非常にレベルの高いポジションなのです。
【体験談①】全日本代表時代の忘れられない瞬間
私が全日本代表として出場した国際大会の準々決勝、残り15秒で2点ビハインド。ベンチに戻ると、コーチから「お前なら決められる」と背中を押されました。緊張で手が震えながらも、味方のスクリーンを使ってフリーになり、思い切って3ポイントシュートを放ちました。
ボールがネットを通った瞬間、仲間と抱き合って喜んだあの感覚は、今でも鮮明に覚えています。この経験から「フォワードは勝負どころでチームを救う役割がある」と実感しました。
【小学生に伝えたい】フォワードに向いているのはこんな子!
「フォワードになりたいけど、自分に向いてるのかな?」と思っているあなた。以下のような特徴がある子は、フォワードに向いているかもしれません。
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足が速い or スピードをつけたいと思っている
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ドリブルやシュートにチャレンジするのが好き
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コートを走り回るのが得意
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試合の中で考えて動くのが得意
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チームプレーも1対1も好き
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コツコツ努力することができる
フォワードは「すごく器用じゃないとできない」と思われがちですが、実はそうではありません。自分の“得意”を1つ見つけて、それを伸ばすことが大切です。
【まとめ】フォワードはコートの中の“影のヒーロー”!
フォワードは、ただ点を取るだけでなく、ディフェンスやリバウンドなど地味な仕事も大切にするポジションです。私自身、何度も「今日は目立たなかったな」と感じる日がありましたが、試合後にコーチや仲間から「リバウンドのおかげで助かった」と声をかけられて、自分の役割の大切さを実感しました。
小学生のうちは、できないことがたくさんあって当たり前。でも、失敗を恐れずにチャレンジしてほしいと思います。フォワードというポジションは、そんな“チャレンジ精神”を持ったあなたをきっと成長させてくれます。
努力は必ず誰かが見てくれています。ぜひ、自分だけの“強み”を見つけて、フォワードとして成長してください。
一歩ずつ、自分のペースで練習を重ねてください。きっと未来の試合で、君のプレーがチームを救う日が来ます。
さあ、今日もドリブル1つから始めよう。
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